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ネットで感情を出す?出さない?

ネットで自分を発信するということは、もはやアングラなものでもマイナーなものでもありません。
ほんの数年前までは、ネット上に友達がいるということは「マニアック」「オタク的」なものとされがちでした。
しかし、今はSNSの流行をはじめブログ・ツイッターなどネットで表出する手段が非常に増えました。
ネット上で見知らぬ相手と交流するということが、現在では当たり前のことに成りつつあります。



数年前、私は大学のある研究で"ネットでの自己開示"について調査を行ったことがあります。


自己開示・・・・自分の情報(感情、経験、人生観など)を他者に言葉で伝えること


その結果、

『mixiなどに登録してはいるが、楽しかったことや辛いことはリアルの知り合いに話す。(mixiなどSNSにおける知り合いもリアルの友達が多い)』

『人に話せない悩み事はネットよりもリアルで話す』 

『他人から悩み相談を受けたときは、リアルの知り合いに話すことを薦める』

などの回答が得られました。
これらの回答から、割と感情や経験などは、ネットよりも知り合いに話す傾向が強いといったことが読み取れると思います。
やはりネットで感情や悩みなどを出すのは、一部のマニアックな人たちしかしない。
リアルに友達が少ないからネット上の見知らぬ相手と仲良くしたがるのだ。
こういった見解に繋がるかもしれません。


ちなみにこの調査、2008年に大学生相手に行ったものです。
2008年、SNSは今ほどの浸透はありませんでした。
ツイッターが日本に爆発的に広まったのが2010年から2012年にかけて。
スマートフォンの利用率が倍増したのが2011年頃。(スマホの利用率倍増はSNSの流行に一役買ったとも言われています)

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)・・・人と人とのつながりを促進またはサポートするWebサイト
※最近では、匿名ではなく本名や顔の公開など、割とリアルに近い交流サイトとされる傾向が強い
例:facebook,mixi,twitter




私の調査では、大学生のmixiやブログの利用率はそこまで高くありませんでした。
・通学途中や学内でケータイをいじるときは、ネットよりも友人とメールをしている時間の方が多い。
・インターネットを開いて交流サイトにアクセスすることはあまりない。

これらが学生たちの利用背景でした。

しかし、今はその時とは利用状況が異なります。
スマホの流行によるパソコンのモバイル化、SNSの世間一般への浸透による自己発信機会の増加など、まさに今の私たちはユビキタスの日常に生きていると言えるでしょう。

ユビキタス・・・意識することなく、「いつでも、どこでも、だれでも」といった環境にあること



また、ケータイの利用の仕方も変化しています。
若者のメール利用時間、SNSに押されて前年比6割減――米comScore調査

米国では上の記事にあるように、若者のSNSの利用時間がメールの利用時間を上回るという事態になっています(2011年度)。
日本はこの調査の対象国ではなかったため、現在同じ状況であるかは不明ですが、米国と同じようにSNSが広まっていますし似たような現状かもしれません。


twitterで~をつぶやいた。
mixiに昨日~を書きこんだ。

などSNS上の出来事をリアルの日常会話の話題にしても、今は不自然ではないでしょう。
むしろSNSでの内容が、その日の友達への言動を左右することもあるかもしれません。
現在は、ネット上のつながりが世間一般にも認知されていると言えます。





さて、ここで自己開示の話に戻りますが


皆さんはネット上で自分の感情を出したことはあるでしょうか?



感情といっても色々あります。喜怒哀楽、好意、悩みなど
また、感情をぶつける相手もパターンが分かれます。ちょっと区分けしてみましょう


感情
①喜怒哀楽(嬉しい、悲しい、怒り、楽しいなど)

②好意(好き、嫌いなど相手に対する気持ち)

③悩み(誰にでも話せる軽い悩み、重くて人にあまり話したくない悩み)



相手
1.リアルでもつながりのある相手

2.ネットだけでしか知らない相手

3.会ったことはないが、顔や声を知っている相手

4.掲示板などの不特定多数




あれ?と思われた方、いらっしゃるかもしれません。
そう。感情をぶつける相手の3番に微妙な選択肢を混ぜてみました。
これは簡単に言うと”スカイプもするネット友達”です。

長年、自分なりに考えてきたことなのですが
掲示板やチャットなど文字だけでやり取りをすることと、スカイプなどで相手と肉声で交流すること、これらは
同等であるか否か?

私なりの答えは"ノー"です。
声を聞いたからといって相手の全てがわかるわけではありませんが、相手のリアルに近づくという点で大きく違いが現れると思っています。
心理学的に言えば、”対人距離が縮まる”と表現します。


また、相手の選択肢4は2ちゃんなどが例に挙げられます。
たまに2ちゃんのまとめブログで、好きな子にフラれた体験談や酷い目にあったことが書き込まれたスレが紹介されていることがあります。
書き込んでいる本人が後釣り宣言するような”ただの遊び”である場合も多いですが、けっこう覗いていると「これは他人には言えないだろう…」といった重い悩みが書かれていたりします。
これらをここでは、不特定多数への感情表現としましょう。




それではためしに、上に区分けした感情の選択肢相手の選択肢を繋げてみてください。
自分がこの相手ならこういった事は話さない!といった仮定の話でも構いませんし、今までこの相手には話したことがある、などの経験談でも良いです。




繋げた選択肢の中で、どの傾向が強かったでしょう。




重い感情ほどネット上で公開する、リアルの友達に感情をぶつける、それともスカイプ友達などに感情をぶつけることが多い等々…
自分の感情なんて他人にはまったく見せない!または見せたことがない!という人もひょっとするといるかもしれませんが、軽い感情程度なら誰かに表出したことがある筈です。




ユビキタスなこの日常で、私たちはどこでどう感情を出しているのか?
”繋がりやすくなった”社会なのにどうして孤独という言葉が未だ、頻繁に使われているのか?
答えを求めて研究を続けていきたいと思っています。




続きます
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